気になること

ヘアードネーションで考えさせられた「善意での寄付」とは?実体験から考えた

ヘアドネーションに使う道具

こんにちは。ペン姉さん(@penpenwaker231)です。

しばらく、体調不良で更新が止まっていてしまいましたが、復活してきました。

先日、ネットニュースで衝撃的な話が前編・後編として紹介されました。

「ヘアドネーション受け入れ団体側の気持ち」といった趣旨の記事です。

「ヘアドネーション」は、病気(がん治療・無毛症・脱毛症など)で髪の毛を失った18歳以下の子供さんを対象にした「善意のウィッグ製作の協力の一環」です。

ヘアドネーションは規定の長さ(どの団体も31センチ以上)と髪質(切れやすいのはダメ)の問題をクリアすれば、誰でも寄付はできます。

以前は15センチ以上31センチ未満のヘアドネーションの受け入れはありましたが、使用できる範囲とニーズから中止されています。

ヘアドネーションの世界では、一番有名なNPO法人の代表の方のインタビューが出た日はネットではかなり反響がありました。

私は過去に娘と一緒にドナーとして髪の毛を提供をした側で、寄付先のホームページで「ヘアドネーション」の趣旨や代表の方の気持ちは理解していたはずでした。

インタビュー記事を全て読みましたが、寄付を考えた時の気持ちを振り返ってみたいと思い、すぐに記事にはしませんでした。

前置きが長くなってしまいましたが、「善意の寄付とは?」について、まとめました。

「善意の寄付」とは?記事から見えた日本の「寄付への意識度」

ネットでドネーションを考える女性

ヘアドネーションも、小さな芽から生まれた発想で、徐々に広がっていった「善意の寄付」です。

アメリカでいち早く生まれた活動で、がん治療や無毛症など「ウィッグを必要としている子供へと」といち早く取り組んだの「NPO法人JHD&C」でした。

他にもヘアドネーションを扱う団体はあり、今でも受け入れをしています。

同好会としてヘアドネーションの受付をして、ウィッグメーカーと共同で寄付活動をしている女子高生の皆さんもいます。(現在受け入れ休止中)

高額な医療用ウィッグ。そこから生まれたものとは?

大人でも医療用ウィッグは高額ものです。

一部自治体では医療用ウィッグの購入助成金制度は生まれてきました。

助成金を出す自治体は少ないし、子供用ウィッグは成長と共にサイズが変わるので、出費は大きくなります。

親御さんが子供さんから「どうしてもウィッグが欲しい」と言われたとしましょう。

子供さんがどうして必要か教えてもらえなくても、親御さんは「何かつらいのかな?それならなんとかしたい」と思うのは当然かと思います。

親御さんの心配や子供さんの気持ちに寄り添いながら始まったのが「ヘアドネーションによる無償のウィッグ提供」でした。

善意の寄付である「ヘアードネーション」でのトラブルや要望が変わっていった経緯はあります

JHD&Cの代表である渡辺氏のインタビューでも出ていますが、有名人がヘアドネーションをしたことで、ちょっとしたブームになり、寄付の数は増えたと言われています。

特に女性有名人が、ヘアドネーションをしたことが記事なった後の寄付数は爆上がりで、有名人がドネーションをするたびに、一般からの寄付が増えたと言われています。

寄付が増えれば、予期せぬトラブルは生まれるもの。

仕訳でキレる男性

美容院で預かった髪の毛が転売されたことがあって、カットした髪の毛は自分が寄付したい団体へ郵送というルールに変わりました。

寄付できる髪の毛の長さには決まりがあるのですが、規定に満たない髪の毛が混ざっていたりして、ウィッグにするための加工処理の遅れにつながります。

同時にウィッグを希望する子供さんからの長さの希望が「セミロング以上」と言う声から、制作に必要な長さが「31センチ以上」と計算されました。

「ウィッグが欲しい」と願う子供さんの要望から、31センチ以上伸ばしていくと、カット後残した髪の毛を考えれば、女性で腰あたりまで最低でも伸ばす必要はあります。

コロナの流行で、カットを控える人が増えた影響もあって、ヘアドネーションへと移行して、寄付が増えたのではないかとも考えられます。

「善意の寄付」はマウンティングにあたるのか?

私もドナーとして髪の毛を伸ばしながらも気になったことがあります。

「ウィッグが手に入れば髪の毛がない人は喜ぶに違いない」と思い込んで、自己満足になってしまわないかということでした。

なぜウィッグを被らなければいけないのか?

髪の毛がない自分と髪の毛がある他人を見ると、おしゃれや恋愛、人付き合いに積極的に動けないようになるでしょう。

身近にがん治療を受けていた人や無毛症など「髪の毛で悩んだ人の気持ち」に気づいた人なら、ヘアドネーションに対する気持ちは違うでしょう。

ヘアドネーションとは何かをよく理解していれば、マウンティングにあたらないと私は思うのです。

SNSやブログなどで、自分のヘアドネーションを紹介されている方は多いのですが、自慢話にとられるかもしれませんが、全ての人が「どう?ヘアドネーションしたよ」とマウントをとっているとは言えません。

今回、公開されたヘアドネーションの記事は、日本での認知度の低さや「善意の寄付」への考え方があからさまに出てきたってわけですね。

私達がヘアドネーションをした時の話と決めていたこと

約束の象徴

私は娘(2022年現在高3)と2人でヘアドネーションに参加して2020年にそれぞれドネーションカットをしてJHD&Cに寄付しました。

私たちが髪の毛を伸ばして寄付したきっかけは、身内や知り合いにがん闘病で亡くなった人がいて、全て女性で髪の毛のことで悩んでいたからでした。

医療ウィッグは購入で約50万円。

抗がん剤をやめれば、また髪の毛は戻るけれど、抜け方が頭頂からではない。

伸ばしにくいので、医療用ウィッグを仕方なく買うか帽子に少し髪の毛がついたキャップを被るかでした。

「大丈夫よ」と聞いてみても、少し寂しそうな辛そうな顔。

寂しげで辛そうな顔は忘れたことはありません。

そして、私には中学時代に「無毛症」の子がクラスにいて、部活もしていたのですが、アトピーで顔が荒れ放題でいじめを受けて不登校になり、部活もやめて、転校しました。

noteで私どものヘアドネーションカットのことを掲載していますが、無毛症の同級生の話のことはあえて紹介していません。

ヘアドネーション団体の運動に賛同する美容院で計測をしていただき、カット後のヘアスタイルを相談して納得してからカットしました。

伸ばし続けてカットする上で、親娘で決めていたことなどは決めていたことを紹介しましょう。

嫌になったら途中で伸ばすのをやめてもいい

考え込む人

私も娘も「途中でいやになったら、カットしようね」と決めていました。

娘の学校は、校則で「髪の毛が肩に触れるようになれば、ゴムでまとめること」がありました。

中学受験をしたので、カットに行く暇もなかったから、入学時にはすでにロング。

いつもひとつぐくりにしていました。

その当時はおしゃれにめざめていなかったのですが、年齢が上がると周りの目は気になるもの。

娘の中で葛藤はあったようで、高校生になって「もう伸ばすのをやめたい」と話した時は、すでに31センチ以上。

それならもうカットしてもいいだろうと、賛同サロンを見つけて、カットしてもらいました。

私は趣味で書道をしていまして、普段はひとつにお団子をしていたけれど、書初め作品を書いているときはひとつぐくり。

大作を書いていたのですが、毛先を墨桶につけてしまい、カットに踏み切りました。

その時点での長さも31センチ以上をクリア。

ちょうどコロナの緊急非常事態宣言第1波の時期で、美容院へ行くのを控えていたのと、私自身が対人恐怖症もちで、美容院嫌いだったので、伸ばしやすい環境だったからできたことだと思います。

中には不快な声もありました。その時も切ろうと決めていた

私達がヘアドネーションで髪を伸ばしている時にも聞いた声で、今回の問題提起の記事で出てきた声があります。

超ロングの髪の毛で歩く女性に対して「嫌悪感」を持つ方が存在することでした。

女性の口コミ
女性の口コミ
だらんとまとめずに歩いている人がいて、気持ち悪い
男性の口コミ
男性の口コミ
平安時代じゃないんだから、まとめるなりしたら?身だしなみでしょ?
女性の口コミ
女性の口コミ
スーパー銭湯でドライアーを長時間使って、落ちた髪の毛を拾わない
男性の口コミ
男性の口コミ
人毛のウィッグなんて気持ち悪い。人工でもいいじゃん

ドナーとなった方全員ではないけれど、一部のドナーさんのマナーの低さや、人毛ウィッグへの理解の低さで、悩んだことがありました。

理解されるのは難しいので、自分達で他人様を不愉快にさせないようにと、

  • 長さがかなり出てきたら、お団子やひとつにまとめる
  • 髪の毛の長さを利用してヘアアレンジを楽しんで、不快さを与えない
  • ヘアケアやお風呂で落ちた髪の毛は拾うこと

これら最低限のルールも決めていました。

このルールでも「いやだ。めんどくさい。しんどいなぁ。」と感じた時は切ろうとお互い決めていました。

伸ばした髪の毛を提供するだけが「ヘアドネーション」ではない

髪の毛の長さや質の問題で「髪の毛の寄付ができない!」とお怒りの方はいらっしゃいます。

よく各団体のホームページを読んでいただきたいのですが、送られる髪の毛の量と希望する子供さんとの「需要と供給」のバランスに問題が出ています。

理由としては、

  • 送られてきた髪の毛の選別
  • 髪の毛の加工(ウィッグ用に髪質や色を統一する作業)
  • 頭のサイズ計測
  • ウィッグの製作時間

とひとつのウィッグを提供する過程と時間の問題と、必要に迫られている子供さんの人数が多い点です。

ウィッグ製作には費用が必要です。

各団体で「お金による寄付」「各団体で販売しているグッズの購入」で製作資金を確保する努力をしています。

「ウィッグの無償提供=髪の毛の寄付」ではなく、資金面で援助することで、活動範囲や委託先を増やすことになるということも知っていただけたらと思います。

善意とはなにか?まだまだ未熟な寄付活動だけれど、理解ある賛同者として動いてみよう

善意の寄付とサポート

どうも日本は「寄付」となると、後ろ足になりがちで、さまざまな寄付活動への厳しい声はついて回ります。

私個人は「今ならできるかなぁ」とできる範囲で「金銭的な寄付」や物資の寄付をしています。

それらのことに対して、見返りは求めず、「寄付したぜぃ!」という優越感をもったことはありません。

家で使えなくて、誰かが使ってくれて、必要な人が使ってくれる。

使ってもらえることで活動しやすいのならと寄付をしています。

「髪の毛の寄付」は、一部の方には理解できかねることだろうし、不愉快に感じることでしょう。

ドナー側の一部でマナーの悪い人がいるせいもあるし、日本ならではの考え方があるせいもあります。

さらに、一番有名なJDH&Cの代表者インタビューの題名にも問題はあると思いますし、相当ショックを受けた方は多いと思います。

良質の記事かというと、ドナー側となった私としては、結構精神的にきつい記事でした。

複数のヘアドネーション団体はありますが、一番有名なところへ寄付をしたというのもあるので「え?」とびっくりしています。

次にヘアドネーションをするか、改めて考えたのですが、年齢や髪質の問題で私は難しいと思います。

娘にも聞いてみたのですが「わからない」でした。

海外では無毛症などへの理解が進んでいるのではと思いましたが、有名俳優のお嫁さんが髪にまつわる病気でいじられキャラにされて、平手打ちした事件がありますよね?

「女性は髪の毛があるのが当然でしょ」というのは、ヘアドネーションが進んでいる海外でも、髪にまつわる病気への偏見は消えていないわけです。

インタビュー記事で「そんなつもりじゃない」と考えの方は、あきらめるのではなく、やはりどうしても必要としている子供たちはいます。

決して、マウントを取ったり偽善行為をしているわけでもありません。

ご自身のできる範囲でいいので、無理せずにドネーションを続けてくださいね。

寄付とは無理なく自分ができる範囲で、一才の見返りなどを捨てて行うもの。

ただし、寄付先にも事情があってルールがあります。

各団体でのカットルールはありますし、賛同ヘアサロンは異なります。親切なところは計測を無料でしてドネーションカット可能かをみてくださいます。

カットでサロンとトラブルが出ているケースはあるそうなので、よく寄付を考えている団体のルールを確認し、賛同サロンでよく相談してからカットをした方が安心です。

よく寄付先のルールを確認して、お互いそして世間が気持ち良くかつ周りに理解されるように活動していきましょう。

JDH&C代表の渡辺氏が最近「31cm」と題して本を出版されていますので、興味のある方は一読されることをお勧めします。

では!

※Amazonなどでも購入できますが、できればJDH&Cで購入費用を「寄付」していただけると、団体での活動費用になります。
JDH&Cでの購入はこちらから
ABOUT ME
ペン姉さん
4年半ライター業として、金融系(教育費関連)などを執筆。 持病の体調不良により、ライター業はおやすみ。 家族は夫と娘(現在高校生)と私の3人。 子育てに関する情報と大人からの学び直しについて お伝えしていきます。 詳しいプロフィールはこちら
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