こんにちは。ペン姉さん(@penpenwaker231)です。
私事になりますが、FP2級試験で残念な結果に終わってしまいました。

試験勉強をしながら、今私が習い直しをしている書道でも12月は普段の積み重ねを試されることがありました。
私が指導を受けている書道会の「競書大会」です。
年に2回(7月・12月)に行われる「競書大会」は、所属している方は頑張って練習をして提出します。この時期だけ半紙を大量消費する時期でもあります。
書道会によっては、競書を行わなかったり開催頻度が多いところはあります。
「競う」と書くぐらいですので、大きく昇級段ができる機会なんですね。
毎月の提出ではなかなか昇級段できなくて落ち込む人が、競書大会でどんと上がるケースは多々あります。
さて、競書大会って一体どういうものでしょうか?
私が入会した書道会の競書大会での様子で見てみましょう。
この記事は、私が受講している日本習字での競書大会に基づいて紹介していますので、所属の書道会と異なる点はご容赦くださいね。
競書って何?普段とは少し違うルールで行われます。

競書はお手本が用意された上で、生徒が練習して清書したものを提出します。
お手本は教室へ通っているなら先生から、通信部では郵送されます。
普段なら薄いパンフレットなのですが、競書が行われる月は少しだけ違うところがあります。
基本、段級によって書いていい書体や用紙指定はあります。
競書では特別課題があるから、生徒さんの多くは特別課題に取り組む方が多いですね。
競書でのお題は特別課題あり!難しいけれどやる価値はあり!
競書が行われる月は、毎月のお手本と同じ形式のものを「競書大会用」で出してもOK。
段級で取り組める課題で出される方は多いけれど、競書でしか書けない用紙の課題も出されます。
「画仙紙」という書初め用とは違う画質でなおかつ長紙を使った課題が出されます。
画仙紙課題は、行書体で漢文で書きます。
段級で課題が違うので、自分の今の段級を確かめてから書きます。
級の方で初めて参加する方なら、もちろん画仙紙課題は避けてしまいがちです。
そうですよね。
筆などの道具がなければ、画仙紙課題は書けないので購入しなきゃいけません。

買い控えしまうけれど、続けるなら避けて通れないので、画仙紙用の用品を買う必要はあります。
出費はかさむけれど、挑戦する価値は十分あります。
提出できるのは1点のみ。毎月の提出可能な枚数とは違うのです
日本習字では、毎月の課題はひとり2点まで提出ができます。
競書の月は、1点のみしか提出できないので、自分の得意な書体か画仙紙課題を選んで、一番よく書けた1点を提出します。
1点のみしか受け付けないのは、1点のみに全集中を込めて欲しいからだと思います。
級の人でも特別課題参加できるのが競書大会のいいところ
画仙紙課題は、行書体だし漢文でも長文作品ですから、書くにはかなり集中力が必要になります。
行書体での長文作品は、普段から注意されますが「気脈」という筆の流れを求められるので、運筆を覚える必要があります。
お手本と睨めっこしながら、運筆を覚える為に何度も何度も書きます。
もちろん、清書となると画仙紙をたくさん消費しますが、練習期間中は画仙紙は使わないですね。
こう書くと、習いたての方は「え?!難しい作品を書いてもいいの?大丈夫なの?」と不安になりますよね。
でも、思い切って画仙紙の作品を書いてもいいのが、競書大会の面白み。
返却の時に落ち込むかもしれないけれど、普段しっかり練習されている方なら、多少難しくても経験が後々に反映されます。
上達への道なので、画仙紙課題をチャレンジされる方は多いです。
競書大会の課題練習期間は何かと忙しい時期。普段からの提出は大切

日本習字の競書は7月と12月に行われますが、7月は子供さんの夏休み、12月はクリスマスや年末準備で忙しい時期。
資格試験にチャレンジされている方は、12月は試験本番や年明けに本試験といったケースが多いので、競書と並行して勉強はつらいところ。
私も12月は資格試験の追い込み時期だったので、勉強と課題練習の両立で少々疲れましたね。
もう一発書きで提出するか、とことんこだわって書くか迷いましたが、普段からの提出や練習は大切にしないと難しいと思います。
毎月の課題を競書用で出すなら普段より丁寧に書く必要あり
「やっぱり特別課題はしんどいなぁ」という場合は、毎月の課題と同じ形式のお題で出してもいいです。
ただし、競書大会なので多少毎月の提出作品よりは、厳しい評価は出ます。
毎月の課題の時期に、着々と確実に昇級段されている方はいますが、ほとんどの方が競書まで上の段級に上がれないです。
私自身、なかなか級があがらないことで悩んだことはあります。
その時は、本部の方に相談してアドバイスや昇級スピードをお聞きして安心しました。

もし、競書大会時に普段通りの課題で提出される場合は、審査が厳しいことも踏まえて、普段から練習することを大切にしましょう。
体調などで書けない日はあるけれど、過去の課題を書いてみるといった練習を大切にすると良い結果は出てきますから、チャレンジしてみるのもよいですね。
長文の画仙紙課題は気脈を覚える必要ありは。練習用半紙は多めに用意
画仙紙課題となると、長文の漢詩の一節から課題が出ます。
え!ほんと!
本当の話で、お手本の横にお手本の読み方などは紹介されています。
いきなり画仙紙に書くのは難しいです。
行書体で書くなら、一文字ずつの筆の流れと次の字に繋がる流れ「気脈」を覚える必要があります。
そこで、最初は半紙や赤罫線が入った検定用紙を使っての練習をします。
この時期だけは、半紙や検定用紙の消費量は多いので、結構お財布事情が痛くなりますね。
画仙紙課題に挑むなら一文字ずつを練習する必要ありです
先に少し書きましたが、画仙紙課題は行書体で書きます。
行書体は、一文字ずつの筆の流れと次の字に繋がる流れ「気脈」を大事にし覚えないと、筆裁きがスッキリした作品が生まれにくいです。
そこで、半紙や検定用紙を使って、一文字ずつゆっくりお手本と睨めっこをしながら書きます。

一文字一文字を半紙で練習というのは、気が滅入りそうになりますが、有名な漢詩などが用いられるので、「字を大切に扱う」必要があります。
本部の素晴らしい方が書かれたお手本を理解する為に、一文字ずつ運筆を覚えて「気脈」を読むのは、学ぶ方々の腕を上げる道につながります。
作品提出と返却後のお楽しみ。昇級段や特別賞あり!

清書をして提出方法などのルールに沿って、作品を先生もしくは自分で郵送します。
返却されるまでドキドキですが、結果は翌月に戻ってきます。
郵便事情や教室の都合で、若干返却が遅くなる場合はあります
私は通信部なので、毎月返却は郵便ですけれど、返却の封筒を見るたびにドキドキします。
特に競書の時は昇段級はもちろん金賞などの賞もついて賞状が送られます。
競書作品の提出は納得のいく作品を選んでから出しましょう
私も今回は「あ!もう時間がない!」と慌てて出したけれど、やはり競書なので自分で納得のいく作品を出した方が、後々後悔しないと思います。
普段の作品でも言えることですが、一文字一文字を大切にして書くことは大切かと思います。
返却は翌月。本部の審査員によって決定後に返却

提出した作品は、本部の審査員によって評価されます。
普段の課題提出も同じですけれど、返却は基本翌月にされます。
12月の場合は1月に返却されて、今年の1年間の目標設定にもなりますね。
封筒を開けてみると、作品に昇段級の結果のハンコと賞状、そして金賞・銀賞・銅賞・特別賞の札が贈られます。
教室に通われている方は、先生から本部から返却された作品と一緒に賞状類が渡されます。
この時が一番ドキドキすると思います。
昇段位や賞をいただいた時の嬉しさと反省会
作品が返却されてから昇級段などがわかり、嬉しい顔をするかしょんぼりした顔に分かれますね。
競書は特に昇級段がしやすいといわれていますが、書道会によっては厳しいところもありますし、私がお世話になっている書道会でも、まれに厳しい審査になる方はいらっしゃいます。
私はなかなか普段の課題提出では昇級段できない人です。
気をつけて丁寧に書いているつもりでも結構赤字が入ります。
添削内容に凹むことはありますが、競書では普段の頑張りが報われるかなと思います。
競書で赤字が入ることはありませんが、「ここをこうしたらよかったかな?」と改めてチェックをして、今後の腕前向上につなげようと反省会をします。
競書大会で自分の実力がはっきりわかる。普段からの地道な練習は大切

競書大会は自分の実力ががはっきりわかるものですし、普段書くことがない作品にチャレンジできるいい機会です。
しかしですね、普段は書かない作品や書体を競書大会で書くというのは、実は難しいことなのです。
最初に競書大会に参加した時に「いろいろと大変だわ」と思う方はいるでしょう。
毎月送られるお手本で提出数の制限はありますが、暇な時に自分の段級に対応していて、自分が苦手な書体も練習するのも大切ですね。
今回(2021年12月)分の競書で、私は漢字部(毛筆)は準初段、ペン部は5級に昇級段しました。

漢字部は段になるまでかなり時間がかかりました。
体調を崩して書けない日はありました。忙しくて練習ができない日が多くて、今回は提出を諦るつもりでした。
勉強時間や家事の合間に、なんとか書いて提出でき、驚きの結果になったことは嬉しいです。
競書は自分の腕を上げたり、実力を試す良い機会。
もし、通っている教室で競書があれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
自分の字の上達にはいいタイミングなので、ぜひぜひ参加してみくださいね。