こんにちは。ペン姉さん(@penpenwaker231)です。
先日(2022年1月23日)、今度こそ「完全合格だぜい」と決めていたFP試験2級試験に行ってきました。
私は、今回の試験で「実技免除」が終わる回なので、今度こそ学科試験を合格させて「2級完全合格」にしたかったのです。
昨年9月に受検していますが、不合格になっていますから。

FP試験は実施回数が多い「国家資格」で、最近受検者数は確実に増えています。
FP(ファイナンシャルプランナー)試験は、学科と実技の2部構成。どちらも6割以上正答していれば合格となります。
片方のみ正答率6割越えをしていなければ、片方だけ再受験して合格させない限り受験級の「完全合格」と見なされません。
免除期間は2年。免除期間内に不合格分を合格させれば「完全合格」となります。
さて、今回の試験はどうだったのでしょうか?そして私は合格できたのでしょうか?
私はずっと日本FP協会で受検をしているので、実技の評価については、日本FP協会分で行っています。学科は日本FP協会・きんざい共通問題です。
予定通りに試験は実施。今回の私の結果は?

試験日直前で、コロナ感染者増加で「試験は予定通りにするのか」という問い合わせが多数あったようですが、会場変更なし・中止なしで予定通り実施されました。
今回はちょうど感染者数が急増している時期のせいか、受検をとりやめた方がいるとはSNSで知っていました。
コロナに感染して受検できない・濃厚接触者となった方は、申し込んだ団体に申し出れば、所定の手続きにそって返金対応となりました。
私はとりやめることなく、試験会場に行き受検しました。
学科のみの受検なので、試験日当日の午後5時半に発表される模範解答と問題冊子を照合しながら自己採点しました。
結果は……
合格点にあと1点届かずで「不合格」でした!
学科は60問につき1点。6割以上(36点以上)正答であれば合格なのです。
聞きなれない用語についての問題は出ましたが、捨て問としてみなしていいでしょう。
不合格の大きな原因は私の体調管理と、凡ミスで普段なら間違えない問題を間違えてしまったことです。
学科について。過去問・問題集のアレンジと「これ知ってる?」ワールド
学科問題は過去問のアレンジはされていましたが、途中で心を折るような問題が出ましたね。
私が使っていた問題集で見かけた問題のアレンジも見かけました。問題集を何度もやっておくと「ラッキー」ということはあります。
ところで、「デュレーション」という言葉を知っていますか?
証券会社や銀行に勤めている方なら「あ!知ってるよ」というはずだと思いますがどうでしょう?
一般人なら投資に詳しい人ぐらいしか知らない用語です。
前回使った参考書は少しわかりにくいと感じたので、今回は問題集と揃えて、1からしっかり参考書を読み込むところから始めました。
併用することで、お互いの参考書で補えない部分をフォローできるので、わかりやすい部分はひとつのノートにまとめていましたね。
それから、問題集を何度も読んでから試験1ヶ月前から過去問と問題集との往復をしました。

今回の計算問題は債権の利回り計算とファンドの評価指標問題は出ました。
利回り計算はせっかく正答の数字を出しているのに、選択ミス。
一番もったいない間違え方で、家で答え合わせを終わらせてから、書き残した計算式を見ては涙がポロポロ出てきました。
2020年9月分でも1級レベルの問題が1問出て「難化した」と話題になりましたね。
2級・3級の学科は日本FP協会ときんざいともに共通問題なのですが、「ありり?」と悩む問題が増えたと思います。
実技について。「基礎固め」と「資料読み取り力」がポイントかも?
実技問題については、日本FP協会の実技問題を見た「私の感想」としますね。
すでに公開されていたので、空き時間にゆっくりペースで解きました。
実際の試験問題は、学科も実技も個人単位では公開することができません。どのような問題だったかは、日本FP協会で公開とダウンロード可能です。
一瞬びっくりしたのが、問8。
問題の詳しいことは実際の試験問題で見て欲しいのですが、マンションの「修繕積立金」の目安金額を答える問題です。
よーく資料を見ると、いっぱいヒントは出ているのです。
残りの問題は、基本を理解していれば穴埋め問題でも困ることはないだろうと思います。
という声もありました。
今回は資料を読み取る力と、それぞれの分野の「基礎固めができているか」次第で、制限時間内で解けたと思います。
すでにFP試験2級合格者の「合格方法」では今後は通用しない

ざっくり紹介しましたが、受検された方はどうでしたでしょうか?
1級FP講師のみなさんや、大手資格専門校の講師の方が2級実技試験の配点予想を発表しているので、2級受検者で実技を受けた方は正式発表までドキドキすると思います。
多少の誤差はありますが、最近はかなり予想配点分析に優れているので、誤差はないとみていいです。
ただ、今回の試験ではっきりわかったことは「もう過去の攻略法は通用しない」ってことですね。
受検者はもちろん問題作成者側は勉強法ブログはチェック済みのはず
私自身、何度も2級は不合格になった立場です。
そりゃこれから受検する方は、合格者(不合格者も含む)のブログを探して勉強法をチェックするのは当然かと思います。
最近、さまざまな企業様がSNS運用をしているので、日本FP協会やきんざいのSNS運用担当者は、受検者や合格者はもちろん資格保有者の動きやブログはチェックしているはずです。
「難化」しているのではと指摘されていますが、どこまで難しくするかは匙加減が必要。
問題作成者は法令改正はもちろん考慮した上で問題を作りますが、国家資格である以上は難易度や「本来あるべき姿」を受検者のブログなどから分析するのではないかと思います。
「過去問○周以上する」は通用しなくなる。基礎知識の理解力と応用力は試される
合格者さんのブログのほとんどは「過去問○周以上はしましょう」と書いていますね。
今回の受検で一番ヒシヒシと感じたのは、「過去問○周以上する」は通用しないってことです。
参考書を熟読して「なぜこういうしくみになるのか」と考えてみて、自分にあった覚え方で「基礎固め」をしていくことが大切です。
わからない用語が出てきた時は、ネットが発達しているので、調べて書き出して整理すれば自分だけの参考書ができるはず。
過去問は一度やってみて、間違えた問題の分野を問題集で再チェックすること。
3級が1級まで通用する基礎部分なので、2級でつまづいた時には3級の参考書や問題集まで戻って勉強した方がいいと思います。
私が今回の受検で要した勉強スケジュール
参考までに9月受検で不合格後にどう勉強していたかを紹介します。
- 試験終了後、1週間ほど勉強を休む
- 1週間後に問題の再チェックを行う
- 10月中旬から参考書の見直しと購入。問題集は変更なし
- 参考書をまず読み込む(わからない用語などがあれば、ネット検索やYouTube動画で確認)
- 参考書は何度も読み込み、ノートに整理していく。
- YouTubeで人気のFP講師の動画は必ずチェック(覚えやすい方法をノートで整理し、インプット)
- 11月ぐらいから問題集を解き始める。(3級の参考書と問題集も活用)
- 12月まではひたすら問題集を解く
- 1月に入ってから過去問を解いて、間違えたところは、調べてノートに書き出す
- 直前1週間は問題集と過去問を往復。(過去問道場を利用)
ざっくりとした紹介ですが、何度か体調を崩して、勉強できない日はありましたね。
学科試験でも計算問題は出るので、過去問はもちろん問題集の実技試験もしていました。

試験直前にYouTubeで配信した動画を見てはいけないと、禁止する方はいました。
それでも、試験1週間前までYouTubeで解説をしてくださった先生がいて、おかげで学科で苦手だった問題の取りこぼしがなかったのは、今回いい収穫でした。
今後のFP試験は受検者に何を問うか?

最近、チラホラと聞くのですが
と、金融系サイトの記事で酷評が多いと聞きます。
もちろんわかりやすくていい記事はあります。
でも、その記事を書いた方の経歴を見ると2級ホルダーさんではあるけれど、金融専門ライターではないケースは多いです。
というところもあります。
1級・CFP®︎保有者は最強というぐらいですが、かなりの勉強をして取得した素晴らしい方々で、なおかつ実務経験がある人に執筆依頼や監修をお願いする傾向になりそうです。
よって、2級保持ではライター業は難しいので、1級とCFP®︎保持者がライターとして活躍するようになる時代は近いです。
現在2級保持者で「えっへん」というライターが増えると自然淘汰されるでしょうし、1級を目指す方向に向かうかと思われます。
今は大学生や社会人が受検する資格でもあるので、受検者が増えれば資格の質を保つための対策はするはず。
「難化」というより「基礎を理解してるよね。だったらひねって出題だ」の方向になるでしょう。
通信講座や資格系スクールも指導方法を変えてくるはずです。
通信講座の担当講師からの試験の講評を読んでみて感じたこと
私は3級受検時に独学は無理と判断し、某通信講座のFPコースを受講して合格しました。
3級受検時に利用した講座から定期的に他の資格受講案内は来るのですが、毎回FP試験の講評が発信されるので、配信停止にせずに試験のたびに読んでいました。
今回の試験については、今後受検する方へのヒントとして紹介させていただきます。(かなり長文なので、一部抜粋なります)
<今回の2級学科試験についての講評>
(3級受検者増に連れ、若干3級自体が難しくなっていることもふまえて)
難易度が高いとの感想が多くあったようです。実際、正確な知識がないと迷う問題が多くありました。過去問にない文章や難しいワードもあり、戸惑う受検生も多かったと思われます。
年々、丸暗記で解ける問題が少なくなり、理解力が求められる問題が多くなっています。しかし、意味をしっかり理解していれば選択肢を絞れ、正解に近づける問題が大半です。
6割の正答率はクリアできることでしょう。
2級は3級と違い、選択肢や文章が多く時間の制約もあります。よって3級の知識を深め、いろんな方向性からの問いにも解答できるよう学習しましょう。
私が3級の参考書や問題集も併せて勉強していたのは、基礎をしっかり理解しているかの振り返りの為で、3級の過去問で6割を切らないかは「過去問道場」で試させていただいていました。
東大方式で効率良く早く覚えるテクニックを指導する方々もいらっしゃいましたが、個人差があるので、すんなり定着するかどうかは受検者次第ではないかと思います。
受検回数が多いので珍しい国家資格なので、「自分にあった基礎の定着と3級と2級で問われる知識」が確実に定着してから受検でも大丈夫ですよ。
私は一旦休憩。これからFP試験は受検してみる価値はある!

実は今回をもって私は一旦、FP試験から離れます。
昨年(2021年)の夏に持病と女性特有の更年期障害で体調を崩してしまい、今回の受検自体無謀なことでした。
結果は「学科・不合格」となり、家族からは「もう今回で一旦受検を止めてみたらどう?体調が優先だよ」と説得を受けました。
家族にはもう迷惑はかけれないし、思い切って一旦FP試験チャレンジから離れようと決めました。
ライター時代からチャレンジしてきて、結局は2級合格はできなかったけれど、決して損な勉強ではなく、「正しいお金に関する知識」を勉強できてよかったです。
再トライするかは未定ですが、今回不合格になったことは恥ずかしいことでもなく、問題を通じて「新しい知識」をいただきました。
これから、チャレンジする方。FP試験を迷っている方。
ぜひチャレンジしてください!
応援してますよ!
【追記】
2022年1月31日現在。一旦FP試験から離れるつもりでいましたが、簿記の勉強を始めたところ、時期と体調を見ながら1から再トライを決めました。
FPと簿記の関連性はは高く、一度簿記学を学んでいれば出題改正が行われても解釈しやすいからです。簿記を始めたらFPで出てくる論点もすんなり解けるのではないかと考えられます。
簿記については、またの機会に紹介しましょう。